コンピュータから Tableau Server を削除する

警告: 以下の手順を行うと、Tableau Server on Linux は完全に削除されinitialize-tsm で作成されたユーザーおよびグループ、すべての関連データ、構成情報も削除されます。これには、/etc/opt/tableau/tableau_server/environment.bash で権限あり/権限なしユーザー (既定では tsmagent および tableau) と設定されているユーザーが所有する /tmp または /var/tmp 内のファイルが含まれます。以下のコマンドを実行していて、コンピューターがインターネットに接続されているときに、-l オプションを削除しなければ、Tableau Server のライセンスも非アクティブになります。

ディスク領域を空けるために特定の Tableau Server パッケージをアンインストールする場合は (アップグレード後など)、Tableau Server のアンインストールを参照してください。

Tableau Server の通常インストールの一環として、Tableau と関連ファイルをコンピューターから完全に削除する方法を示したスクリプトがインストールされます。このスクリプトは Tableau データ、構成、ログ ファイルが不要な場合にのみ、または Tableau テクニカル サポートと連携しており、インストールやアップグレードの試行に失敗して Tableau Server を再インストールする必要がある場合にのみ使用してください。obliterate スクリプトでは、Tableau Server で使用するドライバーを個別にインストールしても、そのドライバーが削除されることはありません。

tableau-server-obliterate スクリプトは、コンピューターから Tableau Server を完全に削除する場合に使用します。これは次のようないくつかの理由により必要となることがあります。

  • コンピューターにインストールした Tableau Server が必要なくなった場合。tableau-server-obliterate スクリプトを使用して Tableau Server を完全に削除します。この状況で、コンピューターがインターネットに接続されている場合は、-l オプションを含めて Tableau Server のライセンを非アクティブにすることができます。

  • Tableau Server インストール中の問題に対するトラブルシューティング - Tableau のインストール中に問題が発生した場合は、再インストールする前に tableau-server-obliterate スクリプトを使用してコンピューターから Tableau Server を完全に削除する必要があります。これにより、古い設定や状態 (/etc/opt/tableau/tableau_server/environment.bash ファイルなど) がクリーンアップされ、「クリーンな」コンピューター上に再インストールできるようになります。再インストールを実行すると、-l オプションを中止してコンピューターにライセンス情報を保持することができます。-l オプションを省略すると、Tableau Server を再インストールするときにライセンス認証する必要はありません。

tableau-server-obliterate の実行内容

tableau-server-obliterate スクリプトの目的は、コンピューターから Tableau Server を完全に削除することです。これにはファイル、システム設定、構成が含まれますが、指定している場合にはライセンス情報も含まれます。

tableau-server-obliterate を実行する場合、次の手順を実行します。

  • インストールされているすべてのバージョンの Tableau Server でアンインストールが実行されます (yum erase または apt-get remove).
  • データ ディレクトリの大部分の内容が削除されます (既定は /var/opt/tableau/tableau_server)。既定では、バックアップ ファイルとログ ファイルは保持されます。以下の「Tableau Server のバックアップ ファイルとログ ファイルを保持する」セクションを参照してください。
  • すべてのセマフォと共有メモリ セグメントが削除されます。
  • "tableau" ユーザーが所有するすべての一時ファイルが /tmp および /var/tmp から削除されます。
  • インストール中に作成されたすべてのユーザーおよびグループが削除されます。
  • /etc/opt/tableau が削除されます。
  • 信頼できる証明書が /etc/pki/ca-trust/source/anchors/TableauServer および /usr/share/ca-certificates/tableau から削除されます。
  • 構成ファイルが次の場所から削除されます。
    • /etc/sysctl.d/99-tableau-server.conf
    • /etc/profile.d/tableau_server*
    • /etc/security/limits.d/99-tableau_server*
    • /etc/systemd/logind.conf.d/tableau_server*
    • /usr/share/bash-completion/completions/tsm
    • etc/bash_completion.d/tsm
    • /usr/share/bash-completion/completions/tabcmd
    • /etc/bash_completion.d/tabcmd
    • /run/tableau
    • /usr/lib/tmpfiles.d/tableau-server.conf
  • コンピューターがインターネットに接続されている状態で -l オプションを使用すると、すべてのサーバー ライセンスが非アクティブになります。このオプションはオフラインでは機能しません。

Tableau Server のバックアップとログファイルを保持する

2020.1 以前のバージョンの Tableau Server では、tableau-server-obliterate スクリプトを実行するとデータディレクトリの内容がすべて削除されました。バージョン 2020.1 以降では、tableau-server-obliterate スクリプトの既定の動作が変更されました。Tableau Server のバックアップ ファイルとログ ファイルが logs-temp ディレクトリにコピーされて保存されます。logs-temp ディレクトリの既定の場所は、/var/opt/tableau/logs-temp です。この新しい機能は、スクリプトでオプションを設定することによって無効にすることもできます。

既定の動作を変更してバックアップファイルまたはログファイルを削除するには、tableau-server-obliterate スクリプトの実行時に次のいずれかのオプションを含めます。

  • -k logs-temp ディレクトリにバックアップをコピーしません。
  • -g logs-temp ディレクトリにログをコピーしません。
  • -a logs-temp ディレクトリに何もコピーしません。

tableau-server-obliterate スクリプトの実行

ライセンス情報を保持するか、ライセンス情報をその他のすべての Tableau Server の側面とともに削除して、Tableau Server をコンピューターから完全に削除できます。Tableau Server を同じコンピューターに再インストールする場合は、ライセンスを保持しておくこともできます。

以前のバージョンの tableau-server-obliterate では、新しいバージョンの Tableau Server のファイルが認識されない場合があります。コンピューターにインストールされている Tableau Server のバージョンに対応した obliterate スクリプトを常に実行してください。

サーバー ライセンスを削除せずに Tableau Server を完全に削除するには

この手順のスクリプト例には、Tableau Server のバックアップ ファイルとログ ファイルを削除する -a オプションも含まれています。

注: Tableau Server を再インストールして、実行承認 (ATR) サービスを使用して Tableau Server をライセンス認証する場合は、Server ATR を使用して Tableau Server を再インストールおよびアクティブ化する前に、ライセンス情報を削除することをお勧めします。

  1. 最初のノードで、ターミナル セッションを開きます。

  2. スクリプト tableau-server-obliterate を実行します。

    sudo /opt/tableau/tableau_server/packages/scripts.<version_code>/tableau-server-obliterate -a -y -y -y

    注: Tableau Server をアンインストール済みでこれから削除する場合は、/var/tmp ディレクトリにある tableau-server-obliterate スクリプトのコピーを実行します。スクリプトがこのディレクトリに存在しない場合は、Tableau Server パッケージを再インストールしてから tableau-server-obliterate スクリプトを実行してください。

    Tableau Server をマルチノードに (分散) インストールしている場合は、クラスタ内の各ノードでスクリプト tableau-server-obliterate を実行します。

  3. tableau-server-obliterate スクリプトを実行した各コンピューターを再起動します。

Tableau Server とライセンスを完全に削除するには

この手順のスクリプト例には、Tableau Server のバックアップ ファイルとログ ファイルを削除する -a オプションも含まれています。

  1. 最初のノードで、ターミナル セッションを開きます。

  2. ライセンス認証されているプロダクト キーの認証を解除します。

    tsm licenses deactivate -k <product_key>

  3. スクリプト tableau-server-obliterate を実行します。

    sudo /opt/tableau/tableau_server/packages/scripts.<version_code>/tableau-server-obliterate -a -y -y -y -l

    コンピューターがインターネットに接続されているときに、-lこのオプションを選択すると、コンピューターからすべてのライセンス ファイルが削除されます。スクリプトでは最初にすべてのアクティブなライセンスの認証解除を試行しますが、ライセンス認証の解除が正常に実行されたかどうかにかかわらず、すべてのライセンス情報が削除されます。このため、obliterate スクリプトを実行する前に tsm licenses deactivate コマンドを実行することが推奨されます。

    注: Tableau Server をアンインストール済みでこれから削除する場合は、/var/tmp ディレクトリにある tableau-server-obliterate スクリプトのコピーを実行します。スクリプトがこのディレクトリに存在しない場合は、Tableau Server パッケージを再インストールしてから tableau-server-obliterate スクリプトを実行してください。

    Tableau Server をマルチノードに (分散) インストールしている場合は、クラスタ内の各ノードでスクリプト tableau-server-obliterate を実行します。追加ノードでライセンス認証を解除する必要はありません。

  4. tableau-server-obliterate スクリプトを実行した各コンピューターを再起動します。

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