Linux での Tableau Server のトラブルシューティング

Tableau Server の一般的な問題を解決するには、このトピックの提案に従ってください。ステータス ページに表示されるプロセス ステータスに基づいた追加のトラブルシューティングの手順については、サーバー プロセスのトラブルシューティングを参照してください。

次の表に、インストール、データ、ログ、およびスクリプトのディレクトリが格納される既定の場所を示します。

ディレクトリ既定の場所
インストール:/opt/tableau/tableau_server
データ:/var/opt/tableau/tableau_server/data
ログ:/var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/logs/
スクリプト:/opt/tableau/tableau_server/packages/scripts.<version_code>/

一般的なトラブルシューティングの手順

Tableau Server の問題の多くは、次のような基本的な手順で対処または試験できます。

クリーン インストール

Tableau Server on Linux を、今まで一度も Tableau をインストールしたことのないコンピューターにインストールします。以前のバージョンの Tableau Server をインストールしたことのあるコンピューターまたは VM を再利用する場合、新しいバージョンをインストールする前にコンピュータから Tableau Server を削除するの手順に従ってコンピューター上から Tableau を完全に削除してください。

Tableau Server のインストール中に問題が発生する場合は、コンピューターから Tableau を完全に削除してからクリーン インストールを実行する必要があります。詳細については、コンピュータから Tableau Server を削除するを参照してください。

ディスク容量

Tableau Server を実行している各コンピューターで十分なディスク容量があることを確認します。ディスク容量が限られている場合、インストールの失敗、アップグレードの失敗、または Tableau Server の実行で問題が生じる可能性があります。

古いログ ファイルの削除

ディスク空き容量が足りない場合は、古い Tableau Server のログ ファイルをクリーンアップできます。これらはディスクのスペースを占有することがあるため、ベスト プラクティスとして定期的に削除してください。

バージョン 10.5.x

バージョン 10.5.1 以降の場合、ターミナルのプロンプトで次のコマンドを実行し、必要のないログ ファイルをクリーン アップします。

tsm maintenance cleanup

バージョン 10.5.0

バージョン 10.5.0 の Tableau Server on Linux を実行している場合、クリーンアップ コマンドは使用できないため、ターミナルのプロンプトで次のコマンドを実行する必要があります。

sudo find /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/temp/* -mtime +2 -type f -delete

sudo find /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/logs/* -mtime +2 -type f -delete

重要: Linux ファイル システムによって、開いているファイルを削除することができます。この場合、Tableau プロセスでファイルを再作成することはできません。これにより、ログ ファイルが空になります。これを修正するには、Tableau Server を停止し、TSM コントローラーを再起動して Tableau を再起動します。

  1. Tableau Server を停止します。

    tsm stop

  2. TSM コントローラーを再起動します。

    sudo systemctl restart tabadmincontroller_0.service

  3. コントローラーが再起動するまで数分間待機します。次のコマンドを指定してコントローラーが再起動したことを確認できます。

    tsm status -v

    このコマンドを実行すると、Tableau Server 管理コントローラーにコントローラーが再起動したことを示す 'running' と表示されます。

  4. Tableau Server を起動します。

    tsm start

手動のログ収集

何らかの理由で tsm maintenance ziplogs を実行できない場合 (tsm initialize を実行する前に重大な障害が発生するなど)、次のコマンドを Tableau Server 展開の各ノードのターミナル ウィンドウで実行すると、ログを手動で収集して圧縮することができます。

cd /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/

cp /var/opt/tableau/tableau_server/logs/app-install.log logs

cp ~/.tableau/tsm/tsm.log logs

tar -czvf ~/logs.tar.gz logs

これにより、ホーム ディレクトリに logs.tar.gz というファイルが作成されます。このファイルを Tableau にアップロードまたは送信できます。

サーバーの再起動

Tableau Server を再起動します。インデックスやプロセスが完全に動作しない問題については、Tableau Server を制御された方法で再起動することによって解決できます。Tableau Server を再起動するには、tsm restart コマンドを使用します。このコマンドでは、Tableau Server に関連付けられたすべてのプロセスを停止して、再起動します。

Linux を使用したインストール ファイルおよび構成ファイルの編集

Linux オペレーティング システムを使用して Tableau Server on Linux のインストールまた構成に使用されたファイルを編集または作成する必要があります。Microsoft Windows を使用して作成されたファイルによって、Tableau Server on Linux のインストールおよび構成時にエラーが発生します。これは、Linux のオペレーティング システム ファイルがライン フィード (LF) 文字で終了しているのに対し、Windows のファイルではキャリッジ リターン文字とライン フィード文字 (CR LF) で終了しているためです。自動インストーラーで使用された config.json ファイル、reg_templ.json ファイル、または secrets ファイルで Linux 以外 (CR LF) のファイルの末尾が表示されると、Tableau Server の自動インストール時にエラーが発生する可能性があります。また、登録中、アイデンティティ ストア設定の構成時、またはゲートウェイの設定時にも、Linux 以外 (CR LF) のファイル末尾によってエラーが発生する可能性があります。

systemd ログの確認

Tableau Server が起動せず、Tableau ログで有用な情報が見つからない場合 (詳細についてはログ ファイルの操作を参照)、systemd ログで TSM サービスの起動と停止に関するメッセージのログを確認できます。このログは /var/log/messages (RHEL ライクなディストリビューション) または/var/log/syslog (Ubuntu) に保存されます。journalctl コマンドを使用して、システムのログを検索して解析することをお勧めします。

Tableau Server のインストール

ハードウェア要件のためインストールが失敗する

Tableau Server は、インストール先のコンピュータがハードウェアの最低要件を満たしていない場合はインストールできません。要件の詳細については、インストールの前に...を参照してください。

タイムアウトのためインストールが失敗する

Tableau Server をリソースに制限のあるコンピューター、たとえば、最低ハードウェア要件をちょうど満たすコンピューターにインストールする場合、応答が遅いため tsm コマンドがタイムアウトになる問題が発生する可能性があります。すべての tsm コマンドで --request-timeout グローバル オプションを使用し、タイムアウトが長くなるように指定できます。--request-timeout オプションの詳細については、tsm initializeなどを参照してください。

"Failed to initialize the instance of the temporary database" と表示されインストールに失敗する

Tableau Server on Linux は UTF-8 文字エンコードのみに対応しています。お使いの Linux のロケールで UTF-8 エンコードが不足している場合、インストールは以下のようなエラーが表示されて失敗する可能性があります。

Failed to initialize the instance of the temporary database

お使いのロケールで UTF-8 エンコードを使用しているかどうかを確認するには、コマンド プロンプトで localectl コマンドを使用します。結果として生じる出力は以下のようになります (ロケールが異なる可能性があります)。

[tableauserver-centos1a ~]$ localectl
System Locale: LANG=en_US.UTF-8
[tableauserver-centos1a ~]$

LANG 値に .UTF-8が含まれない場合、localectl を実行してそれを追加する必要があります。

sudo localectl set-locale LANG=<your_locale>.UTF-8

注: 場合によっては、systemd のバージョンが古く localectl が完了しない (タイムアウトする) ことがあります。この問題は systemd を更新すると修正され、UTF-8 エンコードを設定できる場合があります。RHEL ライクなシステムでこのコマンドを使用して systemd: sudo yum update systemd を更新します

Parallels の仮想マシンでインストールが失敗する

Parallels は現在サポートされていません。Parallels の Linux 向け仮想マシンに Tableau Server をインストールする場合、インストールが失敗する可能性があります。

Tableau Server が起動しない

Tableau Server が開始しないか機能が低下した状態で実行されている場合、tsm restart コマンドを実行します。これによって実行中のすべてのプロセスをシャットダウンして、Tableau Server を再起動します。

インストール後に Tableau Server を起動できない

インストール後にコンピュータのホスト名が変わると、Tableau Server が起動しない可能性があります。ホスト名が変わる可能性がある主な理由の 1 つは、CentOS で cloud-init パッケージを使用する場合です。cloud-init パッケージを使用する場合は、インストール処理を開始する前に、Tableau Server をインストールするコンピュータを再起動してください。あるいは、次のコマンドを実行することにより、再起動せずにホスト名を修正できます。

sudo hostnamectl set-hostname `hostnamectl --static`

一般に、cloud-init パッケージは、新しい仮想マシンの初期化や SSH 公開キー認証の構成などに使用されます。たとえば、一部の CentOS イメージでは cloud-init が使用されます。また一般に、OpenStack の展開でも cloud-init が使用されます。ただし、CentOS 7.x リポジトリに既定で含まれているバージョンの cloud-init (cloud-init 0.7.5-10.el7.centos.1) には、コンピュータを再起動しないとコンピュータのホスト名と共に完全修飾ドメイン名 (FQDN) が表示されないという既知の問題があります。

Tableau Server のインストール処理では、コンピュータのホスト名を使用してサーバー プロセスの構成および TLS 証明書の生成が行われるため、Tableau Server が FQDN の付いていないホスト名を使用するよう構成されている場合は起動しない可能性があります。

コンピュータで正しいホスト名が表示されているかどうかを確認するには、hostnamectl コマンドを実行します。次の例では、FQDN を返さないために再起動の必要があることを示す transient ホスト名がコマンドによって表示されています。

$ hostnamectl
   Static hostname: server01.example.com
Transient hostname: server01
[...]

それに対して次の例では、コマンドによって正しいホスト名と FQDN が表示されています。

$ hostnamectl
   Static hostname: server01.example.com
[...]

複数の Active Directory (AD) ドメインを使用すると初期管理者アカウントを作成できない

Tableau Server で初期管理者アカウントを作成するときに、認証タイプとして AD を選択した場合、次のようなエラーが表示される可能性があります。

Failed to authenticate username and password

これは、Tableau Server が複数の AD ドメインに接続しようとしたときにすると発生します。たとえば、あるドメインに属するコンピュータに Tableau Server をインストールし、別のドメインに属する AD ユーザーを認証しようとすると、このエラーが表示される可能性があります。

フォント

Tableau Server はワークブック作成時のフォントに基づき、システムにインストールされているフォントを使用してワークブックをレンダリングします。あるフォントを利用できない場合、Tableau Server はフォント ファミリーに基づき最も近い同等のフォントを使用します。Windows でも Linux サーバーでも処理は同じです。Linux では Windows や OS/X システムと比較して出荷時に含まれるフォント数が少ないため、Linux サーバーでは不足フォントがより明白になることがあります。これが問題となるのは、多くのワークブックは Tableau Desktop on Windows または on Mac で作成されているためです。

Tableau Server on Linux には出荷時に以下のフォントが含まれています。

  • Arial
  • Courier
  • Georgia
  • Times New Roman
  • Verdana
  • Trebuchet MS
  • Tableau のフォント

これら以外のフォントを使用するワークブックは、Tableau Server on Linux で表示すると、フォントが見つからないため期待した外観と異なる場合があります。この問題を解決するには Tableau Server インストールのすべてのノードに適切なフォントをインストールします。

アジア言語の文字セットへのサポート

Tableau Server に表示されるワークブックでアジア言語の文字が表示されるはずのボックスが空になっている場合は、Linux 環境に適切な言語のフォント パッケージをインストールする必要があります。

Tableau Server の初期化

TSM 初期化は、 tableau ユーザー アカウントは存在しますが、tableau グループのメンバーではないため失敗します。

Tableau サービス マネージャー (TSM) および Tableau Server をインストールして初期化する際、初期化スクリプト (initialize-tsm) は実行するために必要なユーザーとグループを作成するか、既存のものが必要な特徴で構成されているか確認します。既定ではスクリプトがtableau と呼ばれるユーザーを作成し、そのユーザーを tableau というグループに追加します。tableau ユーザーが既に存在するが tableau グループの一員ではない場合、スクリプトは警告を出して失敗します。

このような状況が起きた場合、 --unprivileged-user フラグを使って異なるユーザーを指定して、このユーザーが作成されtableau グループに追加されることでこの競合を解消できます。

たとえば、tableauserver というユーザーを指定するには、次のコマンドを使用して /opt/tableau/tableau_server/packages/scripts.<version_code> ディレクトリからスクリプトを実行するでしょう。

sudo ./initialize-tsm --unprivileged-user="tableauserver" --accepteula

initialize-tsm スクリプトで使用できるオプションの完全なリストを参照するには、 -h オプションを使います。

sudo ./initialize-tsm -h

未サポートのシステム ロケール上での Tableau Server 初期化エラー

サポート対象ロケールに含まれないロケールの PC 上に Tableau Server のインストールを試行すると、インストール中にエラーが発生します。

Tableau Server は次のロケールの 1 つを使用するシステム上で実行します。

de_DE、en_GB、en_US、es_ES、fr_FR、it_IT、ja_JP、ko_KR、pt_BR、zh_CN、zh_TW

fr_CA (バージョン 2022.3 以降)

th_TH、sv_SE (バージョン 2023.1)

その他のロケールでは、エラーが発生します。

en_US.utf8 がロケール リストに含まれず発生する Tableau Server 初期化エラー

en_US.utf8 がロケール リストに含まれないコンピューター上に Tableau Server のインストールを試行すると、インストール中にエラーが発生します。en_US.utf8 が含まれているかどうか確認するには、shell プロンプトで locale -a と入力します。

en_US.utf8 がリストにない場合、Ubuntu 上の shell プロンプトで sudo locale-gen en_US.UTF-8 と入力するか、RHEL ライクなディストリビューションの shell プロンプトで sudo localedef -i en_US -f UTF-8 と入力して en_us をロケール リストに追加できます。

エラー: ステータス 10 - データ ディレクトリのパスにピリオドが含まれる場合の Tableau Server 初期化

Tableau Server のインストールでピリオド (".") を含むパスのデータ ディレクトリを指定しようとすると、以下を含むエラーにより初期化に失敗します。

Connection timed out

および

ERROR: TSM services returned status 10

この問題を回避するには、パスにピリオドを含まないデータ ディレクトリを選択してください。

再インストール後の Tableau Server の初期化エラー

Tableau Server をアンインストールして再インストールする場合、Tableau Server の初期化エラーが発生する可能性があります。たとえば、次のエラーが表示される場合があります。

ERROR com.tableau.tabadmin.webapp.asyncjobs.JobStepRunner - Running step WaitForConfigure failed
com.tableau.tabadmin.webapp.exceptions.ServiceFailedStateException

前のインストールからサービス開始の失敗原因となるアーティファクトが残っている場合にこのエラーが発生します。このエラーを防ぐため、tableau-server-obliterate スクリプトを /opt/tableau/tableau_server/packages/scripts.<version_code> フォルダーで使用します。Tableau Server の完全削除に関する詳細は、コンピュータから Tableau Server を削除するを参照してください。

Tableau Server のライセンス認証

Tableau Server のライセンス認証の失敗

場合によって、tsm licenses activate -k <product_key> コマンドを使用した Tableau プロダクト キーのライセンス認証が次のエラーにより失敗することがあります。

License Server not available

使用しているコンピュータが TCP ポート 443 で licensing.tableau.com の Tableau ライセンス発行サーバーに接続できない場合にこのエラーが発生します。

この問題を解決するには、このアドレスおよびポートへのアクセスを許可するようにネットワークおよび/またはホストベースのファイアウォールを構成するか、または Tableau をオフラインでライセンス認証する必要があります。詳細については、オフラインでの Tableau Server のライセンス認証を参照してください。

Tableau Server の検索とブラウズの再インデックス

検索とブラウズの再インデックスによって解決する他の問題

再構築が必要なインデックスの症状には次が含まれます。

  • ユーザーがログインを試みるとサイトのリストが空になっている
  • ユーザーがプロジェクトの選択を試みるとプロジェクトのリストが空になっている
  • コンテンツがない (ワークブック、ビュー、ダッシュボード)
  • 予期しない、または不正確なアラート (たとえば、" 更新の失敗" 抽出を含まないワークブックのアラート)

これらの症状が見られる場合、tsm maintenance reindex-search コマンドを使用して検索および閲覧インデックスを再構築します。

Tableau Server の再起動

Tableau Server の再起動または変更の適用が失敗する

Tableau Server サービスのいずれかが失敗すると、サーバーの再起動または構成変更の適用を行おうとしたときに、エラーが表示される可能性があります。

失敗したサービスがエラーの原因となっているのかを確認するには、次のコマンドを入力します。

tsm status -v

サービスの失敗原因を調べるには、データ ディレクトリ内の tabadminagent および tabadmincontroller ログ ファイルを確認します。たとえば、同時性の問題やポート構成の問題が原因でサービスが失敗する場合があります。フィードバックには、発生した問題について記入してください。

回避策として、TSM でサービスを削除してから追加しなおすことにより障害の解決を試みることができます。サービスが開始されたら、tsm restart コマンドで以前行った構成変更またはサーバーの再起動を再試行します。

ノードの追加または構成後の Tableau Server の再起動エラー

ゲートウェイ プロセスを使用せずにノードを追加または構成する場合、Tableau Server の再起動が失敗し、次のようなエラーが表示される可能性があります。

ERROR : com.tableau.tabadmin.configuration.PortConfigurationExtractor - Unable to find port config key worker1.gateway.port

および

Message: Missing port configuration value for key 'worker1.gateway.port'

これらのエラーは、gateway.log ファイルに表示され、Tableau Server ノードがゲートウェイを使用せずにアプリケーション サーバーまたは VizQL Server を使用して構成されている場合に発生します。アプリケーション サーバーまたは VizQL Server のいずれかがノードで稼働している場合は、ゲートウェイ プロセスが必要です。

バックアップ/復元

Tableau Server により作成されるバックアップの復元に関する問題は、許可の問題の結果である可能性があります。TSM が復元しているファイルと、ファイルの場所の両方に適切な許可が必要です。TSM がバックアップを取り扱うとき、そのファイルを既定の場所に配置し、適切な許可を設定します。許可の問題は、お使いの Linux サーバーにコピーされたバックアップ、またはお使いのサーバー上の既定の場所でないところに配置されたバックアップの復元を試みた場合に発生する可能性があります。既定でない場所の使用と、場所を変更する方法を含む詳細については、tsm ファイル パスを参照してください。

次のエラーが含まれる場合があります。

Server Was Denied Access to File

または

Restoring the backup '<backup>.tsbak' was unsuccessful

または

Comparing authentication methods failed

Tableau Server のバックアップおよび復元プロセスは次を必要とします。

  • [読み取り] パーミッション - プロセスで .tsbak バックアップファイルに直接アクセスする必要があります。

  • [実行] パーミッション - プロセスでは、.tsbak ファイルが配置されているディレクトリ構造への実行パーミッションも必要となります。

TSM からバックアップを既定の場所に作成すると、必要な許可が設定されます。ファイルを Linux サーバーにコピーする、または既定でない場所に移動すると、TSM プロセスに適切なアクセスが許可されない場合があります。ファイルおよびそれを含むディレクトリ ツリーの両方が TSM ユーザー tableau のアクセスを許可することを確認する必要があります。ファイルのパーミッションでは、ユーザー tableau.tsbak ファイルに対する読み取りアクセスが付与されている必要があります。これは、ファイル上のグループをtableau グループに設定し、そのグループに読み取りアクセスを付与することで実行できます。ディレクトリ許可から、ユーザー tableau に読み取りアクセスが付与されなくてはなりません。これは、ディレクトリ上のグループをtableau グループに設定し、そのディレクトリに読み取りおよび実行アクセスを付与することで実行できます。

TSM とファイル許可の詳細については、TSM におけるファイルとパーミッションを参照してください。

ファイルの場所

basefilepath を変更しても既存のファイルの場所が変わらない

いくつかの tsm コマンドは既定の場所にファイルを書き込みます。tsm set コマンドを使って各コマンドの既定の場所を変更できますが、それでも既存のファイルを元の場所から新しい場所に移動したり、新しい場所を作成したりすることはありません。新しい場所はユーザーが作成し、その場所にあるファイルおよびファイルを含むディレクトリ全体の構造への tsm アクセスを許可する適切なパーミッションを指定します。

バックアップ、復元、サイトのインポートおよびエクスポート、および圧縮されたログ ファイルの既定の場所の変更について詳細は、tsm ファイル パスを参照してください。

tsm パーミッションの詳細については、TSM におけるファイルとパーミッションを参照してください。

TSM コマンド

TSM コマンド ラインが長期実行されるタスクの進捗を表示しない

完了までに 2 時間を超える restore や ziplogs などの tsm コマンドを実行する場合、コマンド はサーバー上で作業が完了するまで実行され続けます。そのようなジョブの進捗を表示するには、tsm jobs reconnect コマンドを使用します。

ファイアウォール ポートを開く

Ubuntu でファイアウォール ポートを手動で開く

現在の Tableau Server バージョンでは、Ubuntu で使用される ufw ファイアウォールがサポートされません。Ubuntufirewalld をインストールしない場合は、これらのポートを手動で開くこともできます。次の手順は、ufw の稼動を確認し、任意のソース アドレスからの接続に対して TCP ポート 8850 および 80 を開きます。

  1. 次のコマンドを実行して ufw の稼動を確認します。

    sudo ufw status

    Status: inactiveという結果が返された場合は、ufw を有効にして ssh 経由で接続を継続できることを確認する必要があります (本リリース ノートの対象範囲外)。

  2. 次のコマンドを実行してポート 8850 へのアクセスを許可します。

    sudo ufw allow 8850

  3. 次のコマンドを実行してポート 80 へのアクセスを許可します。

    sudo ufw allow 80

OpenID が初回のサインイン試行で失敗する

Tableau Server に Open ID Connect 認証を構成した場合、初回のサインイン試行は失敗します。ログインするには、最初の失敗の後に認証を再試行しなくてはなりません。

管理者ビューが表示されない

Tableau Server の [ステータス] タブには、サーバーのメトリクスを表示する可視化へのリンクが含まれています。これらの可視化においては、Tableau Serverリポジトリから適切なデータにアクセスするために PostgreSQL ドライバーが必要です。PostgreSQL ドライバーは自動的にインストールされないため、このドライバーをインストールしていないと、ビューが表示されません。詳細については、データベース ドライバーを参照してください。

注: 管理者ビューを使用するには、PostgreSQL ドライバーが、VizQL Server プロセスを実行するノードにインストールされる必要があります。

ビューでのロケールの変更

ビューを開いた後でユーザー ロケールを変更すると、その後にビューを開こうとしても「予期しないエラー」で開くことができなくなります。これまで開いたことのないビューは開けます。

この問題を回避するには、ロケールを変更した後で Tableau Server からサインアウトし、再びサインインします。これで、すべてのビューが適切に表示されるようになります。

フィードバックをありがとうございます。フィードバックは正常に送信されました。ありがとうございます!