調整サービス アンサンブルの展開

調整サービス アンサンブルはオープン ソース プロジェクトである Apache ZooKeeper 上に構築され、サーバー上の活動を調整し、障害発生時にはクォーラムを保証し、サーバー トポロジー、校正、状態に関する「真実」の参照元としての役割を担います。このサービスは最初の Tableau Server ノードに自動的にインストールされますが、他のノードを追加しても追加のインスタンスはインストールされません。Tableau Server が順調に機能を発揮するには、調整サービスが適切に機能している必要があるため、3 台以上のサーバー インストール環境では、新しい調整サービス アンサンブルを展開することで調整サービスの追加のインスタンスを加えることを推奨します。これにより、調整サービスのインスタンスの 1 つに問題が発生した場合に冗長性および向上された可用性が提供されます。

ハードウェア要件

Tableau Server に使用するハードウェアは、調整サービスの正常な実行にある程度の影響を及ぼします。特に:

  • メモリ。調整サービスはメモリ内に状態情報を保持します。設計上メモリのフットプリントは小さく、一般的に、サーバーの全体的なパフォーマンスの要因ではありません。

  • ディスク速度。サービス ストアはディスク上の情報を示すため、個々のノード コンピューター上のディスク速度が高速であるというメリットがあります。

  • ノード間の接続速度。サービスはクラスタ ノード間で継続的に通信します。ノード間の接続速度が速いと、効率的に同期を実行できます。

調整サービスは I/O に負荷をかけるため、Tableau Server を最小ハードウェア要件をぎりぎりまたは少し超える程度のコンピューター上で実行している場合は、他のサーバープロセスに使用されていないノードにサービスを配置するように調整サービス アンサンブルを構成したほうが良いかもしれません。これにより、サーバー プロセス間の I/O 接続による遅延の可能性を削減します。調整サービスのみの専用ノード上でアンサンブルを展開する方法についての情報は、下記の調整サービス専用ノードで高可用性用を Tableau Server に設定するを参照してください。

調整サービス クォーラム

調整サービスが適切に動作することを確認するには、サービスにクォーラム、すなわち最低限の数のサービスのインスタンスが必要です。つまり、インストールに含まれるノードの数は、アンサンブルで構成する必要がある調整サービスのインスタンスの数に影響を与えます。

使用する調整サービスインスタンス数

Tableau Server 上のアンサンブルで一度に使用できる調整サービルの最大数は、実装中の Tableau Server ノードの数に依存します。調整サービスアンサンブルをこれらのガイドラインに基づいて構成します。

サーバーノードの合計数 アンサンブル内の調整サービスノード推奨数 (1、3または5でなければなりません)
1-2 ノード 1 ノード これが既定であり、調整サービスを最初のノードから追加のノードに移動したい場合以外は設定を変更する必要はありません。
3-4 ノード 3 ノード  
5 以上のノード 5 ノード インストールできる調整サービスインスタンスの最大数は5 台です。

 

新規調整サービス アンサンブルの展開

合計 3 台以上のノードをインストールした場合、調整サービス アンサンブルも展開してください。これを展開しないと、サーバーの構成やトポロジに変更を加えるたびに警告メッセージが表示されるようになります。このメッセージは無視できますが、ベスト プラクティスはマルチノードの調整サービス アンサンブルを展開することです。

Tableau Server をインストールすると、調整サービスのインスタンスが 1 つ最初のノードにインストールされます。TSM および Tableau Server は調整サービスが正しく機能することに依存しているため、冗長性を提供し、マルチノード インストールでの可用性を確保するため、調整サービス アンサンブルを展開することで調整サービスの追加のインスタンスを構成します。調整サービス アンサンブルは 1、3、または 5 個の調整サービス インスタンスでインストールされます。Tableau Server の 3 ノード インストールでは、推奨される調整サービスの数は 3、つまり各ノードに 1 つです。

注: この操作には、TSM コマンド ラインを使用して実行する必要のある手順が含まれています。TSM CLI を使用するには、インストール済みノードのいずれかでコマンド ラインにアクセスするための管理者アクセス権限と、TSM コマンドを実行するための TSM 管理者認証資格情報が必要です。

以下の手順は、既存の 3 ノード Tableau Server クラスタ上に新しい調整サービス アンサンブルを展開し、旧アンサンブルをクリーンアップする方法を説明しています。

  1. 最初のノードで、管理者としてコマンド プロンプトを開きます。

  2. Tableau Server に TSM 管理者としてサインインするには、このコマンドを入力します。

    tsm login -u <username>

    パスワードを入力するように求めるプロンプトが表示されます。

  3. 次のコマンドを入力して Tableau Server を停止します。

    tsm stop

    管理コントローラや管理エージェントなど、継続して実行される TSM プロセスもあります。

  4. クラスタ内の各ノードのノード ID を取得します。

    tsm topology list-nodes -v

  5. tsm topology deploy-coordination-service コマンドを使用して調整サービスを指定されたノードに追加することで、新しい調整サービス アンサンブルを追加します。調整サービスを追加する先のノードを指定しなくてはなりません。このコマンドにより新しいアンサンブルである「本番」アンサンブル (使用中のアンサンブル) も作成されます。

    たとえば、調整サービスを 3 ノード クラスタの 3 ノード (node1、node2、node3) すべてに展開します。

    tsm topology deploy-coordination-service -n node1,node2,node3

  6. 新しい調整サービス アンサンブルが実行され、サーバーで次のステップに進む準備が整うまで待機します。

    重要。サーバーが適切な状態になる前に古い調整サービス アンサンブルのクリーンアップを試行すると、サーバーが回復不可能な状態になり、Tableau を完全に再インストールする必要が生じる可能性があります。

    1. サーバーの状態を確認します。

      tsm status -v

      導入が完了していない場合、プロセスが実行されていないにも関わらず「running (実行中)」と表示され、クラスタ上のノード間でサービスが同期されているにも関わらず調整サービスのステータスが「unavailable (利用不可)」と表示されることがあります。この状態になっている間、Tableau Server はエラー状態として表示される場合があります。また、「Could not connect to TSM Controller at '<host>:8850'. ('<host>:8850' で TSM コントローラに接続できません)」というエラー メッセージが表示される場合があります。これは、サーバーが有効な状態に戻れば問題ありません。

    2. 再度サインインするように求められるまで、サーバーの状態を定期的に確認します。

    3. メッセージが表示されたら、TSM にサインインし、各ノードに [STOPPED (停止中)] ステータスが表示されるまでサーバーの状態を継続して確認します。ノードのステータスが [ERROR (エラー)] の場合は、待機する必要があります。各ノードのステータスが [STOPPED (停止中)] の場合は、次のサービスが実行されていることも確認する必要があります。

      最初のノード:

      • 最初のノードの調整サービスの 2 つのインスタンスがどちらも「running (実行中)」のステータスであること。

      • 管理コントローラが「running (実行中)」のステータスであること。(管理コントローラは最初のノードにのみインストールされます)。

      • 管理エージェントが「running (実行中)」のステータスであること。

      • 最初のノードには、いずれも「running (実行中)」ステータスを持つ追加サービス (サービス マネージャー、ライセンス マネージャー、クライアント ファイル サービス) があります。

      追加ノード:

      • 新しいアンサンブルを展開したときに指定した各追加ノードの調整サービスの 1 つ以上のインスタンスが、いずれも「running (実行中)」のステータスであること。既に調整サービスを実行しているノードに新しいアンサンブルを展開する場合、サービスには 2 つのインスタンスが表示されます。

      • すべてのノードの管理エージェントが「running (実行中)」のステータスであること。

      上記のすべてでステータスが「running (実行中)」と表示されていない場合は、数分待機し、再度ステータス コマンドを実行してください。

      注: 調整サービス インスタンスに問題が発生した場合 (たとえば stopped (停止中) と表示されている場合)、tsm topology toggle-coordination-service コマンドを使用して以前の調整サービス アンサンブルに切り戻すことができます。これを行うには、管理コントローラやエージェントを含め、残りのサービスを上記の状態にする必要があります。cleanup-coordination-service コマンドを実行していない場合のみ、以前のアンサンブルに切り戻すことができます。Tableau Server が実行されている間はこのコマンドを使用できません。

  7. 旧アンサンブルを削除します。この手順は必ず行います。複数の調整サービス アンサンブルが構成された状態で Tableau Server を実行することはできません。

    tsm topology cleanup-coordination-service

    このコマンドを使用するには Tableau Server を停止する 必要がありますが、一部の TSM サービスが実行中です (上記を参照)。

  8. Tableau Server を起動します。

    tsm start

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