コンピュータから Tableau Server を削除する

警告: 以下の手順を行うと、Windows の Tableau Server完全に削除され、関連データ、ユーザー、構成情報がすべて削除されます。これには \temp のすべてのファイルが含まれます。以下のコマンドを実行していて、コンピューターがインターネットに接続されているときに、-l オプションを含めると、Tableau Server のライセンスも非アクティブになります。

ベスト プラクティスとして、保存したいバックアップ ファイルを Tableau に関係しない場所にコピーします。これにより、Tableau を削除してもファイルを保存します。安全のため、Tableau のアンインストール時に作成したバックアップ ファイルを含め、バックアップ ファイルは別のコンピューターにコピーしておく必要があります。既定では、これらのファイルは C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server に作成され、uninstall-2018.1.tsbak に似た名前が付いています。バックアップ ファイルを別のコンピューターに保存すると、バックアップを作成したバージョンの Tableau Server を再インストールし、tableau-server-obliterate.cmd スクリプトの実行後でもデータをバックアップに含めることができます。

ディスク領域を空けるために特定の Tableau Server パッケージをアンインストールする場合は (アップグレード後など)、Tableau Server のアンインストールを参照してください。

Tableau Server の通常インストールの一環として、Tableau と関連ファイルをコンピューターから完全に削除する方法を示したスクリプトがインストールされます。このスクリプトは Tableau データ、構成、ログ ファイルが不要な場合にのみ、または Tableau テクニカル サポートと連携しており、インストールやアップグレードの試行に失敗して Tableau Server を再インストールする必要がある場合にのみ使用してください。obliterate スクリプトでは、Tableau Server で使用するドライバーを個別にインストールしても、そのドライバーが削除されることはありません。

tableau-server-obliterate.cmd スクリプトは、コンピューターから Tableau Server を完全に削除する場合に使用します。これは次のようないくつかの理由により必要となることがあります。

  • コンピューターにインストールした Tableau Server が必要なくなった場合。tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを使用して Tableau Server を完全に削除します。この状況で、コンピューターがインターネットに接続されている場合は、-l オプションを含めて Tableau Server のライセンを非アクティブにすることができます。

  • Tableau Server インストール中の問題に対するトラブルシューティング - Tableau のインストール中に問題が発生した場合は、再インストールする前に tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを使用してコンピューターから Tableau Server を完全に削除する必要があります。これにより、古い設定や状態 がクリーンアップされ、「クリーンな」コンピューター上に再インストールできるようになります。再インストールを実行すると、-l オプションを中止してコンピューターにライセンス情報を保持することができます。-l オプションを省略すると、Tableau Server を再インストールするときにライセンス認証する必要はありません。

重要: tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを 64 ビットのコマンド プロンプトから実行する必要があります。たとえば、C:\Windows\System32 フォルダーの cmd.exe を実行します。32 ビットのコマンド プロンプトからスクリプトを実行すると、スクリプトで Tableau が完全に削除されず、以降のインストールが失敗する可能性があります。64 ビットのコマンド プロンプトを実行しているかどうかを確認するには、コマンド ウィンドウに「echo %processor_architecture%」と入力します。結果に「64」(たとえば AMD64) が含まれている場合、コマンド プロンプトは 64 ビットです。結果に「x86」が含まれている場合は、32 ビットのプロンプトを実行していることになります。詳細については、お使いの Windows バージョンに該当する適切な Microsoft ドキュメントを参照してください。

tableau-server-obliterate の実行内容

tableau-server-obliterate.cmd スクリプトの目的は、コンピューターから Tableau Server を完全に削除することです。これにはファイル、システム設定、構成が含まれますが、指定している場合にはライセンス情報も含まれます。

tableau-server-obliterate.cmd を実行する場合、次の手順を実行します。

  • インストールされているすべてのバージョンの Tableau Server でアンインストールが実行されます (コントロール パネルによるアンインストール).
  • データ ディレクトリの大部分の内容が削除されます (既定は C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server)。既定では、バックアップ ファイルとログ ファイルは保持されます。以下の「Tableau Server のバックアップ ファイルとログ ファイルを保持する」セクションを参照してください。
  • Tableau Server に関連するすべてのレジストリ エントリが削除されます。
  • コンピューターがインターネットに接続されている状態で -l オプションを使用すると、すべてのサーバー ライセンスが非アクティブになります。このオプションはオフラインでは機能しません。

Tableau Server のバックアップとログファイルを保持する

2020.1 以前のバージョンの Tableau Server では、tableau-server-obliterate スクリプトを実行するとデータディレクトリの内容がすべて削除されました。バージョン 2020.1 以降では、tableau-server-obliterate スクリプトの既定の動作が変更されました。Tableau Server のバックアップ ファイルとログ ファイルが logs-temp ディレクトリにコピーされて保存されます。logs-temp ディレクトリの既定の場所は、\ProgramData\Tableau\logs-temp です。この新しい機能は、スクリプトでオプションを設定することによって無効にすることもできます。

既定の動作を変更してバックアップファイルまたはログファイルを削除するには、tableau-server-obliterate.cmd スクリプトの実行時に次のいずれかのオプションを含めます。

  • -k logs-temp ディレクトリにバックアップをコピーしません。
  • -g logs-temp ディレクトリにログをコピーしません。
  • -a logs-temp ディレクトリに何もコピーしません。

tableau-server-obliterate スクリプトの実行

ライセンス情報を保持するか、ライセンス情報をその他のすべての Tableau Server の側面とともに削除して、Tableau Server をコンピューターから完全に削除できます。Tableau Server を同じコンピューターに再インストールする場合は、ライセンスを保持しておくこともできます。

以前のバージョンの tableau-server-obliterate.cmd では、新しいバージョンの Tableau Server のファイルが認識されない場合があります。コンピューターにインストールされている Tableau Server のバージョンに対応した obliterate スクリプトを常に実行してください。

サーバー ライセンスを削除せずに Tableau Server を完全に削除するには

この手順のスクリプト例には、Tableau Server のバックアップ ファイルとログ ファイルを削除する -a オプションも含まれています。

注: Tableau Server を再インストールして、実行承認 (ATR) サービスを使用して Tableau Server をライセンス認証する場合は、Server ATR を使用して Tableau Server を再インストールおよびアクティブ化する前に、ライセンス情報を削除することをお勧めします。

  1. 最初のノードで、管理者としてコマンド プロンプトを開きます。

  2. スクリプト tableau-server-obliterate.cmd を実行します。

    tableau-server-obliterate.cmd -a -y -y -y

    注: コントロール パネルから Tableau Server をすでにアンインストールしていて、これから完全に削除する場合は、\Tableau Server\temp フォルダー (既定の場所: C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\temp) にある tableau-server-obliterate.cmd スクリプトのコピーを実行します。スクリプトがこのディレクトリに存在しない場合は、Tableau Server パッケージを再インストールしてから、スクリプト フォルダーにある tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを実行してください(既定のディレクトリは次のとおりです。C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\scripts.<version_code>\)。

    この ナレッジベースの記事「obliterate スクリプトを使用できません」(新しいウィンドウでリンクが開く)からスクリプトのコピーを取得することもできます。

    Tableau Server をマルチノードに (分散) インストールしている場合は、クラスタ内の各ノードでスクリプト tableau-server-obliterate.cmd を実行します。

  3. tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを実行した各コンピューターを再起動します。

Tableau Server とライセンスを完全に削除するには

この手順のスクリプト例には、Tableau Server のバックアップ ファイルとログ ファイルを削除する -a オプションも含まれています。

  1. 最初のノードで、管理者としてコマンド プロンプトを開きます。

  2. ライセンス認証されているプロダクト キーの認証を解除します。

    tsm licenses deactivate -k <product_key>

  3. スクリプト tableau-server-obliterate.cmd を実行します。

    既定のディレクトリは次のとおりです。C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\scripts.<version_code>\tableau-server-obliterate.cmd -a -y -y -y -l

    コンピューターがインターネットに接続されているときに、obliterate スクリプトの -l オプションを使用すると、コンピューターからすべてのライセンス ファイルが削除されます。スクリプトでは最初にすべてのアクティブなライセンスの認証解除を試行しますが、ライセンス認証の解除が正常に実行されたかどうかにかかわらず、すべてのライセンス情報が削除されます。このため、obliterate スクリプトを実行する前に tsm licenses deactivate コマンドを実行することが推奨されます。

    注: コントロール パネルから Tableau Server をすでにアンインストールしていて、これから完全に削除する場合は、\Tableau Server\temp フォルダー (既定の場所: C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\temp) にある tableau-server-obliterate.cmd スクリプトのコピーを実行します。スクリプトがこのディレクトリに存在しない場合は、Tableau Server パッケージを再インストールしてから、スクリプト フォルダーにある tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを実行してください(既定のディレクトリは次のとおりです。C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\scripts.<version_code>\)。

    Tableau Server をマルチノードに (分散) インストールしている場合は、クラスタ内の各ノードでスクリプト tableau-server-obliterate.cmd を実行します。追加ノードでライセンス認証を解除する必要はありません。

  4. tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを実行した各コンピューターを再起動します。

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