Tableau Server のインストールとアップグレードのトラブルシューティング

Tableau Server の一般的な問題を解決するには、このトピックの提案に従ってください。ステータス ページに表示されるプロセス ステータスに基づいた追加のトラブルシューティングの手順については、サーバー プロセスのトラブルシューティングを参照してください。

 

一般的なトラブルシューティングの手順

多くの Tableau Server の問題は、幾つかの基本的な手順で対応することができます。

  1. Tableau Server を実行している各コンピューターで十分なディスク容量があることを確認します。ディスク容量が限られている場合、インストールの失敗、アップグレードの失敗、または Tableau Server の実行で問題が生じる可能性があります。

  2. Tableau Server を再起動します。完全に開始していないプロセスに関連する問題は、Tableau Server を制御された方法で再起動することによって解決できます。Tableau Server を再起動するには、tsm restart コマンドを使用します。このコマンドでは、Tableau Server に関連付けられたすべてのプロセスを停止して、再起動します。

  3. Tableau Server インデックスの再作成を実行します。インデックス作成に関連する問題は、Tableau Server インデックスの再作成を行うことによって解決できます。Tableau Server インデックスを再作成するには、tsm maintenance reindex-search コマンドを使用します。詳細については、下のTableau Server の検索とブラウズの再インデックスを参照してください。

  4. Tableau Server が実行されている PC を再起動します。データ ソース接続に関連するような問題は、サーバー PC を再起動して解決できます。

Tableau Server のインストールに関する全般的な問題

インストール ログの場所

インストール ログは、セットアップを実行しているユーザー アカウントの \Temp ディレクトリに書き込まれます。ほとんどの場合、C:\Users\<user>\AppData\Local\Temp にあります。

ログオンしているユーザーで \Temp ディレクトリがある場所を確認するには、Windows コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します: ECHO %Temp%.

インストール プログラムによりインストール先の場所のプロンプトが表示されない

Tableau Server を初めてインストールする場合、インストール先の場所に関するプロンプトが表示されます。このプロンプトが表示されない場合は、Tableau をアンインストールしたとしても以前のインストールのファイルやディレクトリが残っている可能性があります。Tableau バージョン 2018.2 以降のすべての追跡を完全に削除するには、tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを実行してから、コンピューターを再起動して再度インストールを試行します。以前のインストールがバージョン 2018.2 より前の場合は、インストール プログラムを実行する前に、Tableau 関連のフォルダーをすべて手動で削除してください。

重要: 保持する Tableau (<file>.tsbak) のバックアップを作成 (新しいインストール場所に復元するなど) したら、そのファイルを別のコンピューターの安全な場所にコピーして、Tableau コンピューターをクリーンアップしても削除されないようにします。

プログラムのインストールで Windows が再起動されない

Tableau Server をインストールすると、セットアップ プログラムによって、インストールの最後に Windows の再起動を求めるメッセージが表示されることがあります。場合によっては、[再起動] をクリックしてもコンピュータが再起動されないことがあります。これは、サード パーティ製コンポーネントのインストーラーが Windows の再起動を要求している場合に発生する可能性があります。

[再起動] をクリックしても Windows が再起動しない場合、Windows を手動で再起動してインストールを完了します。

TSM のインストールが "initialization failed (初期化が失敗しました)" というエラーで失敗する

Tableau Server のインストールを試行すると次のエラーでインストールに失敗します。

Tableau server initialization failed
See install log at C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\logs

これは、コンピューターのパーミッションに問題がある可能性があります。ユーザーが Windows にサインインし、Tableau をインストールするには、C ドライブ、C:\Windows、および C:\Windows\System32 フォルダーと cmd.exe ファイルに対する管理者パーミッションが必要です。これは Tableau を C ドライブにインストールしない場合でも必須です。

詳細については、「Tableau ナレッジ ベース」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

TSM 初期化画面が表示されない

Tableau Server のインストールやアップグレードでブラウザーが開いても何も表示されない場合、信頼できるサイトのリストにホスト名を追加する必要がある場合があります。または、ブラウザーのキャッシュをクリアするか、別のブラウザーを使用してください。詳細については、「Tableau ナレッジ ベース」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

インストールの試行が何度も失敗する

Tableau Server のインストールを試みて、インストールに失敗する場合、tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを実行して Tableau をコンピューターからクリーンアップしない限り、その後インストールを試みても失敗する可能性が高くなります。

重要: tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを 64 ビットのコマンド プロンプトから実行する必要があります。たとえば、C:\Windows\System32 フォルダーの cmd.exe を実行します。32 ビットのコマンド プロンプトからスクリプトを実行すると、スクリプトで Tableau が完全に削除されず、以降のインストールが失敗する可能性があります。64 ビットのコマンド プロンプトを実行しているかどうかを確認するには、コマンド ウィンドウに「echo %processor_architecture%」と入力します。結果に「64」(たとえば AMD64) が含まれている場合、コマンド プロンプトは 64 ビットです。結果に「x86」が含まれている場合は、32 ビットのプロンプトを実行していることになります。詳細については、お使いの Windows バージョンに該当する適切な Microsoft ドキュメントを参照してください。

インストールの試行に失敗すると、コンピューターはその後の試行も失敗する状態となり、前回のインストール試行に直接は関係がないように見えるエラーが残る可能性があります。

この問題を修正するには、tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを実行し、前回インストールを試みたときに残ったものをすべてクリーンアップしてから、コンピューターを再起動します。詳細については、tableau-server-obliterate スクリプトの実行を参照してください。

重要: 保持する Tableau (<file>.tsbak) のバックアップを作成 (新しいインストール場所に復元するなど) したら、そのファイルを別のコンピューターの安全な場所にコピーして、Tableau コンピューターをクリーンアップしても削除されないようにします。

obliterate スクリプトで次のエラーが発生する: "refresh-environment-variables.cmd' が内部または外部コマンドとして認識されない

コントロール パネルを使用して Tableau Server をアンインストールし、tableau-server-obliterate.cmd スクリプトを実行してコンピューターから Tableau を完全に削除する場合、このスクリプトが原因で refresh-environment-variables に関するエラーが発生することがあります。これは obliterate スクリプトにより呼び出された 2 番目のスクリプトが一時ディレクトリに移動しなかったために起こります。このエラーは無視してかまいません。

ハードウェア要件のためインストールが失敗する

Tableau Server は、インストール先のコンピュータがハードウェアの最低要件を満たしていない場合はインストールできません。この要件は、Tableau Server をインストールしているすべてのコンピューターに適用されます。ハードウェアの最低要件の詳細については、Tableau Server の最小ハードウェア要件と推奨事項を参照してください。

CPU 要件が原因でインストールまたはアップグレード失敗する

バージョン 2020.4 0 以降、Tableau Server では、SSE4.2 および POPCNT 命令セットをサポートする CPU が必要です。これらの命令セットをサポートしていない CPU が搭載されているコンピューターでは、Tableau Server 2020.4.0 以降をインストールまたはアップグレードすることはできません。

新規インストール時、または既存のインストールのアップグレードの準備中に、次のエラー メッセージが表示されることがあります。 

Your computer’s processor doesn’t meet the minimum requirements that Tableau requires to install the software. If you are using a VM, make sure Processor compatibility mode is off.

SSE4.2 および POPCNT 命令セットは 10 年以上にわたって使用されている一般的なセットであり、ほとんどの新しい CPU がサポートしていますが、仮想マシン (VM) に Tableau Server をインストールまたはアップグレードしようとしたときにプロセッサーの最小要件に関連するエラーが発生した場合は、プロセッサー互換モードが VM で有効になっている可能性があります。Tableauを VM に正常にインストールまたはアップグレードするには、プロセッサー互換モードがオフになっていることを確認してください。

Tableau Server のアップグレードに関する全般的な問題

アップグレード ログの場所

既定では、アップグレード ログである app-upgrade.logC:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\logs に書き込まれます。

エラー: Active Directory との接続を確立できませんでした

Tableau バージョン 2021.2 以降、Tableau Server は Active Directory とのセキュリティで保護されていない接続は行えなくなりました。現在 Tableau Server のインスタンスが Active Directory と通信しているチャネルが暗号化されていない場合、アップグレードに失敗します。

この問題を解決するには以下のステップに従ってください。

  • セキュリティで保護されている接続の失敗を調査して解決します。Microsoft のトピック「LDAP over SSL 接続の問題」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
  • アップグレードする前に、現在のバージョンの Tableau Server で次のコマンドを実行して、セキュリティで保護されていない接続を許可します。

    tsm configuration set -k wgserver.domain.allow_insecure_connection -v true --force-keys

    tsm pending-changes apply

    アップグレードが完了したら、チャネルを保護してから、このオプションを false に設定することをお勧めします。

    : 既定では、wgserver.domain.allow_insecure_connectionfalse に設定されていても、Active Directory との通信チャネルが暗号化されていない場合、Active Directory グループ同期は失敗します。

アップグレード後にマップが表示されないか、完全に表示されません

Tableau バージョン 2019.2 以降、マップのインターネット アクセス要件が変更されました。バージョン 2019.1.x 以前からバージョン 2019.2.x 以降にアップグレードしているときに、マップが期待どおりに表示されない場合は、お使いの環境がポート 443 で mapsconfig.tableau.com および api.mapbox.com にアクセスできるように構成されていることを確認してください。

バージョン 2019.1.x 以前では、maps.tableausoftware.com へのアクセスが必要でした。

インターネット アクセスの要件の詳細については、インターネットとの通信を参照してください。

アップグレード スクリプト エラー:"Tableau Server Version change validation failed. (Tableau Server のバージョン変更の検証に失敗しました。)"

アップグレード時に、以前のバージョンの scripts.<version_code> ディレクトリから upgrade-tsm スクリプトを実行すると、次のエラーが発生し、アップグレードが失敗します。

Tableau Server Version change validation failed.
Tableau Server <version> is already installed.

このエラーが発生した場合は、インストールしたバージョンの scripts.<version_code> ディレクトリに変更し、そこからスクリプトを実行します。

マルチノードをアップグレードし、追加ノードを初期化すると "Enter your credentials again (認証資格情報を再度入力してください)" というエラーで失敗する

Tableau Server のアップグレード時に追加ノードを初期化しようとすると、次のエラーが表示されます。

Enter your credentials again. The credentials you enter must provide administrative access to the computer where you generated the configuration file.

これは、ノードが接続できないか、最初のノードと通信していることを示します。これには以下の複数の理由が考えられます。

  • 入力した認証資格情報が有効でないか、入力ミスがある。認証資格情報は、Tableau Server を最初にインストールしたコンピューターの管理パーミッションを持つユーザーの情報でなければなりません。bootstrap ファイルを作成したユーザーの認証資格情報を使用する必要はありませんが、これが確実に有効な認証資格情報となります。

  • 追加しようとしているコンピューターのローカル ファイアウォールで最初のノードへの通信が許可されていない。詳細については、ローカル ファイアウォール構成を参照してください。

ディスク容量の不足によるアップグレードの失敗

Tableau Server のセットアップ プログラムを実行およびアップグレードするためのディスク容量が不足している場合、インストールは失敗します。必要なディスク容量は、リポジトリ データベースのサイズおよび抽出の数とサイズによって異なります。

注: TSM 以前のバージョン (2018.2.0 より前のバージョン) の Tableau Server からアップグレードする場合、Tableau をアンインストールすると、データ ディレクトリにサーバー バックアップ ファイルが作成されます。このバックアップ ファイルには .tsbak 拡張子が付いており、アップグレードの際に必要です。アップグレードが正常に完了した後に、このファイルを安全に削除して領域を解放できます。何らかの理由でコピー ファイルが必要な場合に備えて、Tableau Server をインストールしていないコンピューター上にコピーを作成します。アップグレードが完了し、動作することを確認するまで、このファイルを削除しないでください。

ディスク容量を空けるには:

  1. tsm maintenance ziplogs コマンドを使用してログのアーカイブのスナップショットを作成します。

    圧縮されたログ ファイルを作成した後、Tableau Server インストールとは別の安全な場所に保存します。

  2. tsm maintenance cleanup コマンドを使って不必要なファイルをクリーンアップします。詳細については、不必要なファイルの削除を参照してください

RebuildSearchIndex ジョブでアップグレードが失敗する

バージョン 2020.1.x 以降、アップグレードの最後のステップで検索インデックスを再構築します。この時点ですべてのサービスはアップグレードされているので、このジョブが失敗した場合は、tsm maintenance reset-searchserver コマンドを実行して検索サーバーを手動でリセットできます。最初からやり直す必要はありません。

エラーは次のようになります。

An error occurred while rebuilding search index.

検索サーバーをリセットするには、以下を実行します。

  1. 最初のノードで、管理者としてコマンド プロンプトを開きます。

    アップグレード スクリプトで新しいバージョンのシステム環境に更新するため、新しいコマンド プロンプトのである必要があります。

  2. tsm maintenance reset-searchserver コマンドを使用して、検索インデックスを作成し直します。

2022.1 以降でアップグレードに失敗する

Tableau Server 2022.1 (またはそれ以降) をアップグレードした後、アップグレード プロセスの一部として Tableau Server のバックアップを復元すると、次のエラーが発生する可能性があります。

“Tableau Server は既定で新しいアイデンティティ サービスのテーブルを使用するため、バックアップを復元できません。”

この問題は、Tableau Server 2022.1 (およびそれ以降) がバックアップで使用されるアイデンティティ スキーマとは異なるアイデンティティ スキーマを使用するために発生します。この問題を解決するには、「アイデンティティの移行に関する問題をトラブルシューティングする」を参照してください。

2020.4.0 以降でアップグレードが失敗する

バージョン 2020.4.0 以降では、Checkpoint Upgrade 機能を使用して、失敗したアップグレードを再試行できます。一般に、これは、Tableau Server ログ ファイルに慣れていて、ログを検索することをいとわない経験豊富なサーバー管理者や IT プロフェッショナルにとって役立ちます。この機能を使用すると、upgrade-tsm スクリプトを再実行できるので、失敗したすべてのアップグレードに役立ちます。スクリプトは最後に成功したステップから実行するため、時間を節約できます。経験のある人にとっては、ディスク領域の問題やアクセス権限の問題などを特定して修正し、アップグレードを再実行することができます。

バージョン 2020.4.0 以降へのアップグレードに失敗した場合は、次の手順でアップグレードを完了できるかもしれません。

  • upgrade-tsm スクリプトをもう一度実行します。アップグレードの失敗は、アップグレード プロセス中にタイムアウトが発生した結果である場合があり、スクリプトを再実行すると、断続的または偶発的なタイミングの問題から抜け出せる可能性があります。これは、安全で簡単に実行できる手順です。スクリプトを再実行しても害はありません。最悪の場合、アップグレードは同じ時点で失敗しますが、その前の手順を実行する必要はありません。

    スクリプトは \scripts ディレクトリにあります:

    既定は次の場所です。

    C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\scripts.<version_code>\upgrade-tsm.cmd

    upgrade-tsm スクリプトを再実行しても Tableau Server のアップグレードに成功せず、Tableau Server のログにも問題がない場合は、さらに次のトラブルシューティングの手順を実行します。

  • コマンド画面でスクリプトの出力を確認します。コマンド画面が開いていない場合は、スクリプトを再実行します。スクリプトは管理者アクセス権を持つコマンド画面で実行する必要があります。エラー メッセージは、アップグレードの失敗の原因を特定し、問題を解決する方法のアイデアを得るのに役立ちます。

  • app-upgrade.log ファイルを確認します。コマンド ラインに表示されるエラーは app-upgrade.log ファイルにも表示され、多くの場合、より詳細に表示されます。

  • tabadmincontroller.log ファイルを確認します。アップグレードの問題を上記の 2 つのインスタンスで簡単に識別できない場合は、ジョブに問題がある可能性があります。tabadmincontroller.log ファイルには、問題の診断に役立つ詳細情報が含まれている場合があります。

    注: ログ ファイルの場所については、Tableau Server ログとログ ファイルの場所を参照してください。

バックアップ/復元ファイルの場所にパーミッションの問題があるため、アップグレードに失敗する

2022.1.0 より前のバージョンの Tableau Server では、バックアップ/復元ファイルのファイルの場所に正しいパーミッションがない場合、アップグレード スクリプトは失敗し、バックアップ ファイルを読み取れない、またはリポジトリを復元できないというエラーが発生します。

バージョン 2022.1 以降、アップグレード スクリプトは、アップグレードを開始する前に、バックアップ/復元ファイルのファイルの場所のパーミッションを確認します。これにより、新しいバージョンの Tableau Server へのアップグレード中に、その場所からのファイルの書き込みおよび読み取りを実行できます。

バックアップ/復元ファイルの場所に必要な権限:

  • NetworkService: 読み取り/書き込み/実行のパーミッション
  • 実行サービス アカウント: 読み取り/書き込み/実行のパーミッション

エラーは次のようになります。

The runas user does not have permission to read the backup file: <backup/restore basefilepath>.

Repository restore failed.
An error occurred during installation.
An error occurred while restoring repository.

TSM がバックアップと復元に使用する場所は、basefilepath.backuprestore 構成キーによって定義され、既定によりインストール プログラムが正しいパーミッションを使用して設定されますが、これらは組織の IT ルールによって影響を受けたり、自分で作成した場所に変更した場合に影響を受けたりする可能性があります。2022.1 以降で使用可能な新しいコマンドを使用すると、ファイルの作成直後にバックアップ/復元ファイルの場所に関するパーミッションを確認して、パーミッションに関連する問題を回避することができます。このコマンドの詳細については、「tsm maintenance validate-backup-basefilepath」を参照してください。

バックアップ/復元のファイル パスの詳細については、「tsm ファイル パス」を参照してください。

共通設定のインポートに関する問題

設定ファイルをインポートすると、サービスが欠落しているために "not present on any node (ノードに存在しません)" 検証エラーが発生する

Tableau Server の新しいバージョンをインストールして、以前のバージョンから設定ファイルをインポートしてアップグレードする場合、tsm settings import コマンドの実行時にトポロジ検証エラーが発生する可能性があります。

これは、古いバージョンの Tableau Server から設定ファイルをエクスポートして新しいバージョンにインポートする際に、Tableau の 2 つのバージョン間で新しいサービスが追加されている場合に発生する可能性があります。

次のようなエラーが発生します (特定のサービスが異なる場合があります)。

c:\Users\mytableau\Desktop>tsm settings import -f 20183-export.json

Pending topology set.
There are 1 topology validation errors/warnings.

Service 'elasticserver' is not present on any node in the cluster.
Service: Elastic Server

この問題を解決するには、欠落しているサービスを Tableau Server に追加します。

  1. 検証エラーを生成したサービスの場合、インスタンス数が 1 のサービスを追加します。

    たとえば、Elastic Server がクラスタに存在しない場合は、検証エラー メッセージの最初の行に表示されるサービス名を使用して、プロセス インスタンス数を 1 に設定します。

    tsm topology set-process -n node1 -pr elasticserver -c 1

    エラーが発生した各サービスに対してこの手順を繰り返します。

  2. 警告やエラーが表示されなくなると、保留中の変更を適用します。

    tsm pending-changes apply

これで、設定が正常にインポートされるはずです。

設定ファイルをインポートすると "configuration value you specified does not match" (指定した構成値が一致しません) エラーが発生する

Tableau Server の新しいバージョンをインストールし、以前のバージョンから設定ファイルをインポートすると、tsm settings import コマンドの実行時に構成検証エラーが発生する場合があります。Tableau から削除された構成値が設定ファイルに含まれている場合、これらのエラーが発生する可能性があります。

次のようなエラーが発生します (構成キーが異なる場合があります)。

c:\Users\mytableau\Desktop>tsm settings import -f 20183-export.json
Configuration error: At least one configuration value you specified does not match a known configuration key. This applies to the following keys: '[features.TsmConfigFileService]'
Use this parameter to override unknown key error: --force-keys

この問題を解決するには、インポートする設定ファイルを編集して、エラー内にある構成キーへの参照を削除します。

  1. JSON 設定ファイルをコピーし、バックアップ用にコピーを保存します。

  2. プレーン テキスト エディターで JSON 設定ファイルを開きます。

  3. キーを含む行全体を見つけて削除します。この例では、キーを含む行は features.TsmConfigFileService です。

    "configKeys" : {
      "config.version" : 19,
      "tabadmincontroller.port" : "8850",
      "endpoints.enabled" : false,
      "endpoints.health.enabled" : true,
      "features.TsmConfigFileService" : true,
      "tableau_projects.language" : "en",

    上記のコードは、エクスポートされた設定ファイルの小さなセクションの例であり、ファイルの内容全体を表すものではありません。

  4. 設定ファイルを保存し、インポートし直します。

トポロジ検証に関連する追加のエラーが発生する場合があります。これらのエラーを解決する方法の詳細については、上記の設定ファイルをインポートすると、サービスが欠落しているために "not present on any node (ノードに存在しません)" 検証エラーが発生するを参照してください。

エラー:「調整サービスのインスタンスを直接変更することはできません」

このエラーは、次の 2 つの状況で発生する可能性があります。

  • Tableau Server 設定ファイルを、設定ファイルのとは異なる調整サービス トポロジ持つインストールにインポートする場合
  • tsm topology set-process コマンドを使用して調整サービスを構成しようとする場合

設定ファイルをインポートした後にこのエラーが表示される場合:

Tableau Server 設定ファイルには、ターゲット サーバーのとは異なる調整サービス トポロジがあります。これは、新しいバージョンをインストールし、以前のバージョンの設定ファイルをインポートすることによって Tableau Server をアップグレードすると、発生する可能性があります。ターゲット サーバーに調整サービス アンサンブルを明示的に展開していない場合、そのサーバーの最初のノードには調整サービスの単一のインスタンスが含まれます。

このエラーを修正するには、コマンド ラインから不一致を修正するか、設定のインポート ファイルを編集します。保留中の変更をすべて破棄して、インポート ファイルの設定に一致するようにターゲット コンピューターに調整サービスを展開し、設定ファイルをもう一度インポートすることもできます。

コマンド ラインからの不一致を修正するには、エラーが発生する各ノードに対して、tsm topology set-process コマンドを使用して、調整サービスのインスタンス数を元に戻します。

  1. tsm pending-changes list コマンドを実行します。出力には、変更が加えられているノードが表示されます。

  2. 調整サービスのカウントが変更された単一のノードまたは複数のノードを見つけます。

    たとえば、設定ファイルでは node2 上に調整サービス インスタンスが存在しているものの、ターゲット システムではそのノード上に調整サービス インスタンスがない場合、node2 のカウントでは、設定ファイルのインポートによって 0 から 1 に変更されたことが表示されます。

    C:\Windows\system32>tsm pending-changes list
    Configuration
    There are no pending configuration changes.
    Topology
    node2:
                Coordination Service
                                    New Instance Count:1 
                                    Old Instance Count:0
  3. tsm topology set-process コマンドを使用して、カウントを "古いインスタンス" 値に戻します。

    上記の例では、次のようになります。

    tsm topology set-process -n node2 -c 0 -pr "Coordination Service"
  4. 変更された調整サービス インスタンスのカウントをリセットしたら、保留中の変更を適用します。

    tsm pending-changes apply

調整サービスのプロセス カウントを手動で設定する際にエラーが表示される場合:

このエラーは、調整サービスを管理するための tsm topology コマンドではなく、tsm topology set-process コマンドを使用して、コーディネーション サービスを直接更新しようとした場合にも発生します。以下を試した場合:

  1. 保留中の変更を破棄するには、tsm pending-changes discard コマンドを使用します。
  2. 調整サービスを構成するための正しいコマンドを使用します。詳細については、調整サービス アンサンブルの展開を参照してください。

TSM への接続に関するトラブルシューティング

TSM に接続できない

Tableau をインストールしたコンピューター (例: https://localhost:8850 を使用) では TSM に接続できるが、別のコンピューター (https://<server-name>:8850 を使用) からは接続できない場合、Tableau Server コンピューターでローカル ファイアウォールを構成する必要が生じる場合があります。

バージョン 2018.2 以降では、手動でファイアウォールを構成する必要があります。詳細については、ローカル ファイアウォール構成を参照してください。

Tableau Server の起動

Tableau Server は完全に起動したことを確認できません

Tableau Server はスタートアップ時にすべてのコンポーネントが正常に起動したことを確認できないと報告する場合があります。次のメッセージが表示されます。"サービスのすべてのコンポーネントが正常に起動したことを確認できませんでした。"

起動後にこのメッセージが表示された場合、tsm status -v コマンドを使用して Tableau Server が正常に実行されていることを確認します。

ステータスが実行中 ("Status: RUNNING") であることを示している場合、サーバーは正常に起動されており、メッセージを無視することができます。ステータスが DEGRADED または STOPPED の場合は、次のセクションの「Tableau Server が起動しない」を参照してください。

Tableau Server が起動しない

Tableau Server が開始しないか機能が低下した状態で実行されている場合、コマンド プロンプトから tsm restart コマンドを実行します。これによって実行中のすべてのプロセスをシャットダウンして、Tableau Server を再起動します。

Tableau Server の検索とブラウズの再インデックス

検索とブラウズの再インデックスによって解決する他の問題

再構築が必要なインデックスの症状には次が含まれます。

  • ユーザーがログインを試みるとサイトのリストが空になっている
  • ユーザーがプロジェクトの選択を試みるとプロジェクトのリストが空になっている
  • コンテンツがない (ワークブック、ビュー、ダッシュボード)
  • 予期しない、または不正確なアラート (たとえば、" 更新の失敗" 抽出を含まないワークブックのアラート)

これらの症状が見られる場合、tsm maintenance reset-searchserver コマンドを使用して検索とブラウズインデックスを再構築します。

Tableau Server のライセンス認証

Tableau Server のライセンス認証の失敗

一部のインスタンスの Tableau Server のライセンス認証に失敗する場合があります。さまざまなエラー メッセージがありますが、中でも一般的なメッセージは次のとおりです。

  • An error has occurred

また、より具体的なメッセージの例を以下に挙げます。

  • Function flxActCommonLicSpcPopulateFromTS returned error 50030, 71521,
  • No license found for 'Tableau Server'

この問題を解決するには、以下の解決方法を記載された順に試してください。

ライセンシング サーバーへアクセスできることを確認する

Tableau のライセンス発行サービスは、2018 年 10 月 6 日に新しいデータ センターに移行しました。つまり、licensing.tableau.com にアクセスするために特別な構成を必要とする (静的 IP の許可リストなど) 環境では、Tableau プロダクト キーをライセンス認証、更新、または認証解除する前にアップデートが必要となります。

アクセスをテストするには、ブラウザーにライセンスサーバーの URL とポートを入力します。

https://licensing.tableau.com:443

および:

https://atr.licensing.tableau.com/_status/healthz

サーバーにアクセスできる場合は、最初のサーバーに対して "テスト成功" メッセージが表示され、2 番目のサーバーに対して "OK" というメッセージが表示されます。

Tableau Server は、ライセンス発行の目的で、次のインターネット上の場所に接続する必要があります。

  • atr.licensing.tableau.com:443

  • licensing.tableau.com:443

  • register.tableau.com:443

  • o.ss2.us

  • s.ss2.us

  • crt.rootca1.amazontrust.com

  • crt.sca1b.amazontrust.com

  • crt.sca0a.amazontrust.com

  • crt.sca1a.amazontrust.com

  • crt.sca2a.amazontrust.com

  • crt.sca3a.amazontrust.com

  • crt.sca4a.amazontrust.com

  • *.digicert.com

  • ocsp.*.amazontrust.com

  • crl.*.amazontrust.com

上記のドメインへのリクエストは、ポート 80 またはポート 443 で行われることがあります。ポート 80 は、証明書の検証 (失効、証明書チェーンなど) に使用されます。ポート 443 は SSL 接続に使用されます。

ocsp.*.amazontrust.com および crl.*.amazontrust.com ドメインへのリクエストは、証明書失効に関する情報であるため、Amazon によって管理されます。詳細については、「ACM certificate characteristics(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。

日付と時刻を確認します

最初の Tableau Server コンピューター上の日付と時刻が正しいことを確認してください。時計が現在の日付より早い日時に設定されていると、Tableau Server は起動できません。

FlexNet ライセンス サービスが開始されているか確認します

Tableau Server コンピューターの日付と時刻が正しい場合は、最初の Tableau Server コンピューターで FlexNet ライセンス発行サービスが実行中であることを確認してください。

  1. 最初のコンピューターで、Windows スタート メニューから、services.msc を開きます。

  2. [サービス] ダイアログ ボックスで、FlexNet ライセンス発行サービス 64 (64 ビット) または FlexNet ライセンス発行サービス (32 ビット) のステータスが [開始済み] になっていることを確認してください。

    FlexNet が [開始済み] にリストされていない場合、FlexNet ライセンス発行サービスを右クリックし、[開始] を選択します。

    [開始] オプションがグレー表示になっている場合は、サービスが [無効] に設定されている可能性があります。次の手順でサービスを有効にしてください。

    1. FlexNet ライセンス発行サービスを右クリックし、[プロパティ] を選択します。

    2. [起動の種類] ドロップダウン リストから、[自動] を選択します。

    3. [開始] ボタンをクリックし、[OK] をクリックします。

プロダクト キーを強制的に再度読み取る

  1. 最初の Tableau Server コンピューターで管理者としてサインインし、コマンド プロンプトを開きます。

  2. Tableau Server の bin ディレクトリに移動します。既定では、次になります。

    C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\bin.<version_code>

  3. 次のコマンドを入力します。

    tsm stop
    lmreread
    tsm start

信頼されているストレージのコンテンツを Tableau サポートに送信する

FlexNet ライセンス発行サービスがインストールされ、実行中で、エラーが表示されていない場合、Tableau プロダクト キー情報に問題がある可能性があります。この問題を解決するため、次の手順を完了して、信頼されているストレージに格納されているキー情報のファイルを作成します。

  1. 最初の Tableau Server コンピューターで管理者としてサインインし、コマンド プロンプトを開きます。

  2. 次のコマンドを入力します。

    serveractutil -view > <machine_name>-LicResults.txt

    これにより、現在のディレクトリに <machine_name>-LicResults.txt ファイルが作成されます。ログ ファイルの場所に対する書き込み権限がなく、エラーが表示される場合は、ファイルを作成する権限がある場所に変更してから、コマンドをもう一度実行します。

  3. Tableau サポート (http://www.tableau.com/ja-jp/support/request(新しいウィンドウでリンクが開く)) に連絡し、作成した <machine_name>-LicResults.txt ファイルを含めます。

tabcmd のインストールの問題

tabcmd を個別にインストールする

tabcmd は、Tableau Server をインストールするときに最初の Tableau Server ノードに自動的にインストールされますが、別のコンピューターで実行する場合は、tabcmd を個別にダウンロードしてインストールする必要があります。詳細については、tabcmd のインストールを参照してください。

Linux で tabcmd をインストールときの問題

Tabcmd を正しく実行するには、Java11 が必要です。RHEL のようなシステムでは、tabcmd のインストール時に依存関係としてインストールされます。Debian のようなシステムでは、Java 11 がまだインストールされていない場合は個別にインストールする必要があります。

2022 年 7 月の時点で、Debian ディストリビューションはサポートされなくなりました。詳細については、Tableau コミュニティのこの投稿(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

Java がインストールされていない

tabcmd をインストールするときに次のようなエラーが表示される場合は、Linux コンピューターに Java 11 がインストールされていることを確認します。

Cannot find 'java' in your PATH. Install 'java' and make sure it is in your PATH to continue.

Java のバージョンが正しくない

次のようなエラーが表示された場合は、Java 11 がインストールされていることを確認します。

Exception in thread "main" java.lang.UnsupportedClassVersionError: com/tableausoftware/tabcmd/Tabcmd : Unsupported major.minor version 52.0

または

*** Uncaught exception NoClassDefFoundError: javax/xml/bind/JAXBException
*** See the logs for the stacktrace.
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