データへの接続

Tableau Prepは、分析のためにデータをクリーニングおよび形成する作業に役立てることができます。このプロセスの最初のステップは、使用するデータを特定することです。

: バージョン 2020.4.1 以降では、Tableau Server および Tableau Cloud でフローの作成と編集も行えるようになりました。特に記載がない限り、このトピックの情報はすべてのプラットフォームに適用されます。Web 上でのフローの作成の詳細については、Tableau Server ヘルプの「Web 上の Tableau Prep」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

次のいずれかを使用してデータに接続できます。

一般的なデータ型用の組み込みコネクタを介した接続

データ接続の最も一般的な方法は、Tableau Prep Builder で組み込みコネクタを使用することです。これらは最も一般的なデータ型で使用可能です。また、Tableau Prep Builder では新しいバージョンで新しいコネクタが頻繁に追加されています。使用可能なコネクタのリストを確認するには、Tableau Prep Builder を開くか、Web 上のフローを開始して [接続の追加] ボタンをクリックし、左側のペインの [接続] でデータに対応するコネクタが記載されているかどうかを確認します。

ほとんどの組み込みコネクタは、すべてのプラットフォームで同じように機能します。詳細は、Tableau Desktop ヘルプの「サポートされるコネクタ」(新しいウィンドウでリンクが開く)トピックで説明されています。

注意: データ ソースに接続するときは、フィールド名または計算フィールドに「レコード数」という予約名を使用しないでください。この予約名を使用すると、パーミッションに関連するエラーが発生します。

ネイティブ コネクタを使用する際の考慮事項

  • コネクタがサポートされていないバージョンでフローを開くと、フローは開きますが、エラーが発生する可能性があり、データ接続を削除しない限りフローを実行することができません。

  • MySQL ベースのコネクタを使用する場合、既定の動作では、SSL が有効になっていると接続がセキュリティで保護されます。ただし、Tableau Prep Builder は、MySQL ベースのコネクタに対するカスタム証明書ベースの SSL 接続をサポートしていません。
  • 以下のセクションで詳しく説明されていますが、コネクタによっては Tableau Prep Builder で使用する場合の要件が異なることがあります。

Tableau Server または Tableau Cloud を介したクラウド データ ソースへの接続
Salesforce データへの接続
Salesforce Data Cloud に接続する
Google BigQuery データへの接続
SAP HANA データへの接続
空間ファイルとデータベースに接続する
ODBC を使用して接続する
Microsoft Excel データに接続し、データ インタープリターでクリーニングする

カスタム コネクタを使用した接続

Tableau Prep で ODBC ベースおよび JDBC ベースのデータ用の組み込みコネクタが提供されていない場合は、カスタム コネクタを使用できます。実行できること:

ODBC ベースおよび JDBC ベースのデータ用のカスタム コネクタは、Tableau Prep Builder バージョン2 020.4.1 以降でサポートされています。

コネクタ開発者の方は、「コネクタの実行」を参照し、詳細を確認してください。

コネクタによっては、追加のドライバーをインストールする必要があります。接続プロセス中にメッセージが表示された場合は、そのメッセージに従って必要なドライバーをダウンロードしてインストールします。カスタム コネクタは現在 Tableau Cloud では使用できません。

パートナーが作成したコネクタを使用する

パートナーが作成したコネクタ、またはその他のカスタム コネクタは、[接続] ペインから利用できます。これらのコネクタは [追加の接続] に表示され、Tableau Exchange コネクタページからも利用できます。

  1. 左側のペインで、[接続] をクリックします。
  2. [接続] ペインの [追加の接続] セクションから、使用するコネクタをクリックします。
  3. [Tableau をインストールして再起動する] をクリックします。

    コネクタがインストールされると、[接続] ペインの [サーバーへ] セクションにコネクタが表示されます。

: コネクタを読み込めないという警告が表示された場合は、Tableau Exchange コネクタ ページから必要な .taco ファイルをインストールします。ドライバーをインストールするよう求められたら、Tableau Exchange にアクセスしてドライバーのダウンロード手順とダウンロードする場所を確認してください。

パブリッシュされたデータ ソースへの接続

パブリッシュされたデータソースは、他のユーザーと共有できるデータ ソースです。他のユーザーがデータ ソースを利用できるようする場合は、Tableau Prep Builder (バージョン 2019.3.1 以降) から Tableau Server または Tableau Cloud にパブリッシュするか、フローからの出力としてパブリッシュできます。

Tableau Prep Builder で作業している場合でも、Web 上で作業している場合でも、パブリッシュされたデータ ソースをフローの入力データ ソースとして使用できます。

: パブリッシュされたデータ ソースがインプットとして含まれるフローをパブリッシュすると、パブリッシャーが既定のフロー所有者として割り当てられます。フローを実行するときは、フロー所有者を実行アカウントに使用します。実行アカウントの詳細については、「実行サービス アカウント(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。Tableau Server または Tableau Cloud でフロー所有者を変更できるのはサイト管理者またはサーバー管理者のみで、自分自身のみに変更できます。

Tableau Prep Builder サポート:

  • ユーザー フィルターまたは関数を含むパブリッシュされたデータ ソースは、Tableau Prep Builder (バージョン 2021.1.3 以降) でサポートされます。
  • 単一サーバーおよびサイトへの接続。異なるサーバーへのログインや、同じサーバーで異なるサイトへのログインはサポートされていません。次の操作を実行するには、同じサーバーまたはサイトへの接続を使用する必要があります。
    • パブリッシュされたデータ ソースに接続する。
    • フロー出力を Tableau Server または Tableau Cloud へパブリッシュする。
    • Tableau Server または Tableau Cloud でのフローの実行をスケジュールする。

    フローでパブリッシュされたデータ ソースを使用している場合、サーバーからサインアウトすると、フロー接続が切断されます。フローはエラー状態になり、パブリッシュされたデータ ソースからのデータをプロファイル ペインまたはデータ グリッドに表示することができなくなります。

注: Tableau Prep Builder では、多次元 (キューブ) データやマルチサーバー接続を含むパブリッシュされたデータ ソース、または関連するテーブルを含むパブリッシュされたデータ ソースはサポートされません。

Tableau Server および Tableau Cloud では以下がサポートされます。

  • Tableau Server および Tableau Cloud バージョン 2021.2 以降のユーザー フィルターまたは関数を含むパブリッシュされたデータ ソース
  • パブリッシュされたデータ ソース (Tableau Server または Tableau Cloud バージョン 2020.4 以降) を使用した Web 上でのフローの作成と編集
  • パブリッシュされたデータ ソース (Tableau Server および Tableau Cloud バージョン 2019.3 以降) への接続

    注: 以前のバージョンの Tableau Server では、パブリッシュされたデータ ソースの一部の機能がサポートされない場合があります。

認証資格情報とパーミッションについて:

  • パブリッシュされたデータ ソースに接続するには、サインインしているサーバー サイトで Explorer 以上のロールが割り当てられている必要があります。Web 上でフローを作成または編集できるのは作成者だけです。サイト ロールの詳細については、Tableau Server ヘルプの「ユーザーのサイト ロールの設定(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。
  • Tableau Prep Builder では、サーバーにサインインしたユーザー ID に基づいてデータ ソース アクセスが承認されます。アクセスできるデータのみが表示されます。
  • Prep の Web 作成 (Tableau Server および Tableau Cloud) でも、サーバーにサインインしたユーザー ID に基づいてデータ ソース アクセスが承認されます。アクセスできるデータのみが表示されます。

    ただし、フローを手動で実行するか、スケジュールを使用して実行する場合、データ ソース アクセスはフロー所有者の ID に基づいて承認されます。フローを最後にパブリッシュしたユーザーが新しいフロー所有者になります。

  • サイト管理者およびサーバー管理者はフロー所有者を変更できますが、自分自身にのみ変更できます。
  • パブリッシュされたデータ ソースに接続するには、認証資格情報を埋め込む必要があります。

    ヒント: データ ソースの認証資格情報が埋め込まれていない場合は、データ ソースを更新して埋め込みの認証資格情報を追加する必要があります。

フローでパブリッシュされたデータ ソースを使用する

パブリッシュされたデータ ソースに接続してそれをフローで使用するには、Tableau Prep の次のバージョンの手順に従います。

Tableau Prep Builder バージョン 2020.2.2 以降および Web 上
Tableau Prep Builder バージョン 2020.2.1 以降

仮想接続に接続する

Tableau Prep Builder バージョン 2021.4.1 以降、Tableau Server および Tableau Cloud バージョン 2021.4 以降でサポートされています。この機能を使用するには データ管理 が必要です。

フローで仮想接続を使用してデータに接続できます。仮想接続は、データへの中央アクセス ポイントを提供する共有可能なリソースです。

仮想接続に接続する際の考慮事項:

  • データベースの認証資格情報は仮想接続に埋め込まれています。サーバーにサインインするだけで、仮想接続のテーブルにアクセスできます。
  • 行レベルのセキュリティを適用するデータ ポリシーを仮想接続に含めることができます。フローを操作および実行するときに、アクセスできるテーブル、フィールド、値のみが表示されます。
  • 仮想接続の行レベルのセキュリティは、フロー出力には適用されません。フロー出力にアクセスできるすべてのユーザーに、同じデータが表示されます。
  • カスタム SQL と初期 SQL はサポートされていません。
  • パラメーターはサポートされていません。フローでパラメーターを使用する方法の詳細については、フローでパラメーターを作成して使用するを参照してください。

仮想接続とデータ ポリシーの詳細については、Tableau Server(新しいウィンドウでリンクが開く) または Tableau Cloud(新しいウィンドウでリンクが開く) のヘルプを参照してください。

  1. Tableau Prep Builder を開き、[接続の追加] ボタンをクリックします。

    Web オーサリングでは、ホーム ページで [作成] > [フロー] をクリックするか、[探索] ページで [新規作成] > [フロー] をクリックします。次に [データへの接続] をクリックします。

  2. [接続] ペインの [データの検索] から [Tableau Server] を選択します。

  3. サインインしてサーバーまたはサイトに接続します。

    Web オーサリングでは、サインインしているサーバーの [データの検索] ダイアログが開きます。

  4. [すべて入力] をクリックします。

  5. [仮想接続] を選択します。

  6. 使用するデータ ソースを選択し、[接続] をクリックします。

  7. データ ソースが [フロー] ペインに追加されます。[接続] ペインで、仮想接続に含まれているテーブルのリストから選択し、それらを [フロー] ペインにドラッグして、フローを開始できます。

: 仮想接続に接続するときに、[変更内容] ペインに [名前の変更] 操作が表示された場合は、それらを削除しないでください。Tableau Prep は、これらの操作を自動生成して、フィールドのユーザー フレンドリーな名前にマップして表示します。

Tableau データ抽出への接続

データ フローへの入力としてデータ抽出に接続できます。抽出は、フィルターを使用して他の制限を構成することによって作成できるデータの保存済みサブセットです。抽出は.hyper ファイルとして保存されます。

Tableau Prep Builder での抽出の使用ついては、作業の保存と共有を参照してください。

Tableau Catalog を介したデータへの接続

データ管理(新しいウィンドウでリンクが開く) が Tableau Catalog で有効になっている場合は、Tableau Server や Tableau Cloud に保存されているデータベースやテーブル、ファイルなどを検索して接続できるようになりました。

Tableau Catalog の詳細については、Tableau Server(新しいウィンドウでリンクが開く)Tableau Cloud(新しいウィンドウでリンクが開く) のヘルプの「Tableau Catalog について」を参照してください。

その他の接続オプション

接続すると、選択した接続に応じて、次のオプションが表示される場合があります。

カスタム SQL を使用したデータへの接続

データベースから必要な情報を把握し、SQL クエリの記述方法を理解している場合は、Tableau Desktop の場合と同じように、カスタム SQL クエリを使用してデータに接続できます。カスタム SQL を使用すると、テーブル間でデータのユニオンを作成したり、フィールドを再キャストしてクロスデータベース結合を実行したり、分析のためにデータを再構築またはデータのサイズを圧縮したりすることができます。

  1. データ ソースに接続し、[接続] ペインの [データベース] フィールドでデータベースを選択します。

  2. [カスタム SQL] リンクをクリックして [カスタム SQL] タブを開きます。

  3. テキスト ボックスにクエリを入力するか貼り付け、[実行] をクリックしてクエリを実行します。

  4. フロー ペインにクリーニング ステップを追加して、カスタム SQL クエリの関連フィールドだけがフローに追加されることを確認します。

初期 SQL を使用した接続のクエリ

Tableau Prep Builder バージョン 2019.2.2 以降でサポートされています。Web 上でフローを作成する場合は、バージョン 2020.4.1 でサポートされています。

対応するデータベースへの接続時に実行する初期 SQL コマンドを指定できます。たとえば、Amazon Redshift に接続する場合、データベースへの接続時に、インプット ステップでフィルターを追加するときのように、SQL ステートメントを入力してフィルターを適用できます。SQL コマンドは、データがサンプリングされ Tableau Prep に読み込まれる前に適用されます。

Tableau Prep Builder (バージョン 2020.1.3 以降) および Web 上では、アプリケーション名、バージョン、およびフロー名などのデータを渡すパラメーターを含めることにより、データ ソースをクエリするときに追跡データを含めることもできます。

初期 SQL の実行

データを更新して初期 SQL コマンドを実行するには、次のいずれかの操作を行います。

  • 初期 SQL コマンドを変更し、接続を再確立してインプット ステップを更新します。
  • フローを実行します。初期 SQL コマンドは、すべてのデータを処理する前に実行されます。
  • Tableau Server または Tableau Cloud 上でフローを実行します。初期 SQL は、フローが実行されるたびにデータの読み込み操作の一部として実行されます

: Tableau Server または Tableau Cloud でスケジュールを設定してフローを実行するには、データ管理(新しいウィンドウでリンクが開く) が必要です。データ管理 の詳細については「データ管理 について(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。

  1. [接続] ペインで、リストから初期 SQL をサポートするコネクタを選択します。
  2. [初期 SQL の表示] リンクをクリックしてダイアログを展開し、SQL ステートメントを入力します。

初期 SQL ステートメントへのパラメーターのインクルード

Tableau Prep Builder バージョン 2020.1.3 以降でサポートされています。Web 上でフローを作成する場合は、バージョン 2020.4.1 以降でサポートされています。

次のパラメーターをデータ ソースに渡すと、Tableau Prep アプリケーション、バージョン、およびフロー名に関する詳細情報を追加できます。TableauServerUser および TableauServerUserFull パラメーターは現在サポートされていません。

パラメーター説明戻り値
TableauAppデータ ソースへのアクセスに使用されるアプリケーション。

Prep Builder

Prep Conductor

TableauVersionアプリケーションのバージョン番号。

Tableau Prep Builder: 正確なバージョンを返します。例: 2020.4.1

Tableau Prep Conductor: Tableau Prep Conductor が有効になっているメジャー サーバー バージョンを返します。例: 2020.4

FlowNameTableau Prep Builder での .tfl ファイルの名前。例: Entertainment Data_Cleaned